初めて僕は息をする

アイドルの夜明け記念日



AKB48の劇場公演に「アイドルの夜明け」というタイトルの公演があります。


個人的に、アイドルの夜明け、というと、無名だったアイドルたちがようやく日の目を見る……といったようなイメージがありました。(ちなみに、今1番夜が明けてほしいアイドルは、バンドじゃないもん!です)


なのですが、先日、私はあるアイドルの夜明けに立ち会ってしまいました。それは日の目を見るとかそういう意味ではなく、ただ、アイドルとファンが同じ時に、まさに、「夜が明けた」のです。



前回の記事にもseventeenのウォヌくんが出てきたので、私の一推しはウォヌくんなのではないかと思われそうですが、実はジスくんです。

という話はどうでもよくて、今回もウォヌくんのお話です。


私がウォヌくんを好きになったのは、去年末なので、当時のことを語る資格はないと思うのですが、ふんわりと語らせていただくと。

去年の夏、ウォヌくんは急性胃炎という理由で活動を休止し、しばらくしてから復帰しました。ですが、復帰後も、他のメンバーのように振る舞うこと、笑うことができず、一部のファンに叩かれたり、とっても心配されてた……というのを、コンサートの映像を見たり、ツイッター検索をしたりして知りました。


急性胃炎から体力が落ちてお休み。という表向きの理由を理解はしつつも、戻ってきたウォヌくんを見て、それだけではないよね?大丈夫じゃないよね?と心配するファンの方々。

こういう状況って、きっと、アイドルオタクであれば、経験があるのではないかと思います。

推しが体調不良って言ってるけど、本当に体調不良だけか?それだけじゃないよね?って心配してしまう気持ち。(私はめちゃくちゃ経験あります。なぜなら私の推し松井珠理奈ちゃんだからです。)


ウォヌくんの場合、復帰後の様子を態度が悪いとか、プロ意識が低いとか、終いには反日じゃないかとかめちゃくちゃ叩かれて、ファンだけど、ウォヌくんのこと好きだけど、なんでなのってモヤモヤしてしまったファンの方もいて。

今年の夏は笑顔のウォヌくんが見れてよかった。元気になったんだね?って、それで終わりじゃないですか、普通は。


推しが笑顔になったから、で終わり。でもそれじゃ去年のモヤモヤはモヤモヤのまま。本当に急性胃炎だけが理由なのか……って。

ファンには、それ以上のことを知ることはできないじゃないですか。本人が語らない限り。



ですが2017年8月20日。

とあるインタビューで、ウォヌくんは去年の夏のことをこんな笑顔で振り返っていました。


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「今考えてみると、何で苦しんでいたんだろう」


そしてこの映像を見たファンの方々が、やっと去年の夏からの戦いが完結したんだ、そうやってあの時のことを話せるようになってよかったってとっても喜んでいて。ウォヌくんの夜が本当に明けたんだと思いました。

そして、正直あのころのウォヌくんを見ていて、どうして?って思ってしまってたことに後ろめたさもあったけど、これでようやく前を向ける、というツイートを見て、ああ、ファンの方の夜も明けたんだなって思ったんです。


アイドル自身の言葉で夜が明けるって、最高じゃないですか?そしてそれは滅多にないことでもあります。

周りの大人から止められてるのか、振り返るほど乗り越えられてないのか、そういう時のことを自ら語るアイドルってなかなかいないですよね。

でも、ウォヌくんはこんなに笑顔で振り返ってて。泣きながら振り返ったのではなかったことも、ファンの方々を救ったんじゃないかなあ。


そして、当時、急性胃炎だけじゃないよね?とファンが心配してたことを、本人の口から認めてもらえたことって、これもファンにとっては大きなこと、ですよね。

ファンの勝手な妄想、が、そうではなくなるって、すごく大きなことだと私は思いました。

私自身、当時の映像を見ながら、体調不良だけじゃないよね〜?と思っていたので、それをなんとなく本人の口から肯定してもらえたのは、嬉しかったです。嬉しかったという表現はおかしいけれど。


私はこの日をアイドルの夜明け記念日と名付けました。こんな瞬間を見れるなんて、アイドルオタクやっててよかった〜〜〜!って心の底から思いました。未だにニヤニヤします。



そして、私は松井珠理奈ちゃんのオタクなので、あの時期のことを珠理奈ちゃんがいつか、珠理奈ちゃんの言葉で振り返ってくれることを本当に、本当〜に待ち望んでます。でも、振り返らない気がするけど。いつか教えてくれたら、オタクはとっても嬉しいです。