初めて僕は息をする

珠理奈ちゃんと重岡くん

 

 ブログのタイトルを考えるセンスがなさすぎて、今回もこのようなタイトルとなりました。(もうすでに似たようなタイトルを何度かつけていますが…。)

珠理奈ちゃんと重岡くん。アイドルというジャンルそのものがとても好きな私ですが、一番の推しメンをふたり挙げろ、と言われたら、迷わずこのふたりを選びます。

 

ふたりとも、向日葵や太陽、陽だまりに例えられるような、センターポジションを担うアイドル(センターが好きなの?と聞かれたことがありますが、これまで秋元才加さんや徳永千奈美ちゃんを推していたことがあるので、そういうわけではなさそうです)。明るくてキラキラ輝きを放つふたりは、一見似ているように思いますが、その中身や考え方は全然違くて。それは私の見えている範囲で、私がそう感じるだけかもしれないけれど。考えれば考えるほど、ふたりが真逆なのがとても面白かったので、忘れないうちにブログに書き残しておこうと思います。

 

松井珠理奈ちゃん:2010年2月に発売された「桜の栞」出のおたく、重岡大毅くん:2015年4月に放送された「ゼウス」出のおたくです。

 

 

  

*ふたりのセンター像

 

松井珠理奈ちゃんは国民的アイドルグループAKB48姉妹グループであるSKE48の絶対的エースです、ですよね?!

SKE48の第一期生で、デビューシングルからセンターをつとめ、さらにデビュー間もないうちにAKB48のシングルでもセンターに抜擢されたという(「大声ダイヤモンド」)、SKE48の誇るスーパーエースであり、その反面、秋元康の溺愛っぷりがすごすぎて、おたくに叩かれるためにアイドル活動してるんじゃねえんだぞというくらい、逆風も強かったような気がします。AKB48と兼任したり、ね。色々あったけど、今では総選挙で第3位を獲得する、名実ともにSKE48の大エースです。

 

そんな珠理奈ちゃんは絶対的エースと呼ばれる一方で、絶対的すぎることからなのか、アンチの間では「将軍」とか「絶対王政」と揶揄されたり、他の一期生が全員卒業してしまったことから「孤高のエース」なんて呼ばれたりもします。

これってつまり、珠理奈ちゃんはSKE48にとって、「特別な存在」ということなのだろうと思います。ファンから見ても、メンバーから見ても。基本、他メンは珠理奈ちゃんをいじらないし、いじれない。そういう群を抜いた「特別感」が珠理奈ちゃんのセンター像なのかな、と。

W松井Wエース時代にもっと周りが珠理奈ちゃんをいじってくれていたら、SKE48も珠理奈ちゃんも何か変わったんだろうなってずっと思ってます。バラエティ等で珠理奈ちゃんがダジャレを連発して、誰も突っ込まず、拍手してすごいと称えてた意味不明さ。ほんと、片割れ松井Rさんにはなにか突っ込んでほしかったなあ。最近は若いメンバーがたまにいじってくれているようで嬉しい。)

 

少し前のW松井時代の珠理奈ちゃんは、センターを守っている印象があったんですけど、今はグループのためにそこに立っているように感じます。まあ、あの、最近のシングルはセンターにいないんですけどね…。私は今でもSKE48のセンター=珠理奈ちゃん、なんだと思っているんで。怖いおたくじゃないよ。以前はそうじゃなかったけれど、初期メンバーの卒業を経て、珠理奈ちゃんも力をつけて、SKE48松井珠理奈になったというのかなあ。珠理奈ちゃん自身も、自分がエースという意識があるし、責任感もある。若いメンバーに「SKE48はそうじゃない」と指摘する強さがある。そしてグループ全体で、次回総選挙の珠理奈ちゃん1位を狙っているというか…。そういうグループにここ数年でなった、のかな。SKE48はとても変わったと思う。そして、珠理奈ちゃんのセンター像が良い方向に変わったように思います。

 

重岡くんのセンター像は、もっとふわふわしているというか。

入所した当初はあまり目立たない存在で、濵田くんや同期・藤井くんのバックで踊っていた映像を見たことがあります。そして、気が付いたらユニット7WESTのセンターに、そして関西ジュニアのセンターになっていた、んですよね?故に中間くんや濵田くん、桐山くんに初対面の印象がないとか、センターになったとき、「このこは誰や?!」と思われていて。もうここから、珠理奈ちゃんとは全然違う!重岡くんは、珠理奈ちゃんのよく言われていた「ゴリ推し」でも、ジャニーズでは、勝利くんや優馬くんが言われるような「スペオキ」でもなかった。

 

色々なファンの方のブログを見たり、メンバーの発言を見ていると、関西ジュニアでセンターをしはじめてからは、結構「絶対的エース」だったのかな。東京のジュニアのこたちに一人混じって映画にでたり、ジャニーズドラマの主演したり(「SHARK2」好きでした。朔くんはとてもヘタレだけど、とてもかわいかった)。小瀧くんもブログに「全体のセンターで、LIVEのオープニングで最初に出たり、舞台でも主演をはったり、周りからしたら羨ましい部分しか見えないけど、裏では苦労してたのを見てた」といったようなことを書いてましたもんね。

 

そして、デビューしてから重岡くんは、「センターへの不安や葛藤は多いけど、みんなが支えてくれてるからセンターに立てる」とメンバーに向けて発言してるんですよね。自己紹介ラップ(正確には他己紹介のような気がするけれど)でも、「WEST不動の癒しセンター」と紹介されていた重岡くん。

けれど、最近のインタビューでは「センターっていう意識はない」「同じセンターでもほかのグループとは全然立ち位置が違う」と言っている。たしかに、見ていても、センターというポジションに縛られていないような気がするし、重荷に感じてないのかな、と思える。

 

実際、最近は常にセンターというわけではないし。重岡くんって、センターにいないとエースっぽくなくなるんですよね。たまに「どこにいるの?!」って見失っちゃうくらい。私だけじゃないですよね?!ここも珠理奈ちゃんとの違いだなと。珠理奈ちゃんはどこにいたってエース感があるから。決してジャニーズWEST重岡大毅、ではないのだと、私は思っています。(センターに縛られてない重岡くん、がジャニーズWESTの平和っぽさ、仲良く見える雰囲気にとても貢献していると思う。そうでないとファンの中で争いが起こるから。音楽番組を見た方が、「ジャニーズWESTは誰がセンターになっても戦争が起こらなそうで羨ましい」と書いていたの、なぜだかとても嬉しかったです。)

 

見た目は、メンバーの中で一番「普通の男の子」。黒髪貫く笑顔が素敵な普通っぽい男の子。けれど、そんな重岡くんが真ん中にいるから、ジャニーズWESTはアイドルグループになるし、他のメンバーが重岡くんを両脇から支えているからこそ、重岡くんが輝くアイドルになれるのだと思います。

(本人はセンターにこだわってないのに、他メンが重岡くんのセンターにこだわっているの、本当に好きです。重岡のセンターが似合うといわれるグループになりたいとか、もう…そうなってほしいなあ。)

 

 

 

*ふたりのアイドル像

 

珠理奈ちゃんは決してアイドルの王道顔というわけではなくて、キリリとした美人さん顔。それ故なのか、気が強いとか性格が悪いとか思われがちなんですよね。実際はとても天使のようなのにもったいない…。

 

実際、高校生になるくらいまでの珠理奈ちゃんは、色んな番組を見ていて、気が強いなあと思うことが多かったです。年齢的には幼いのに、物怖じしていないように見えたし、強気な発言も多かった。そのときのイメージが今も残っているのかなあ。珠理奈ちゃんってとっても甘えん坊なんですけど、愛され上手ではないんですよね。ファンの私には愛嬌があるように見えているけど、そうでない方からしたら、愛嬌も愛想もないのかもしれない。「アイドルっぽくない」枠にいれられがちですし。

 

けれど、年々どんどんアイドルっぽくなっていると思うんです。昔のイメージはなかなか消えないかもしれないけれど。ネガティブ発言は滅多にしない。前はセンターにいる私が弱音を吐いちゃだめだ!と弱音を吐かなかったけれど、最近はファンに甘えてくれたり、自分はファンにどうしてほしいか言ってくれたり。天性のアイドルというわけではないと思うけれど、幼いころから48グループでアイドルとして教育され、清く正しく育った、という風に見える。

私、中学生くらいのころの珠理奈ちゃんの性格が少し苦手で、性格は苦手だけど顔が好きだから推してると言っていたくらいなんだけど、今では性格めちゃくちゃ良いなと思う。

 

 

一方、重岡くんは、天性のアイドルなんじゃないのかな?と思っています。

 

ゼウスで小瀧くんに出会い、ネプリーグで藤井くんに出会い、パリピポトラックで重岡くんに出会ったのですが、重岡くんを見たとき「え?!とってもサッカー部男子みたいなこがいる!!とてもかわいい!!!そして、とても、アイドル!!!!」と興奮しまして、すぐに名前を調べて、動画を見て。このとき見たのが「rainbow dream」だったんですけど。サビ直前で突然満面の笑みになった重岡くんに、サビの途中で歌詞に合わせて笑顔で首をコテンと倒す重岡くんのアイドルっぷりにおちてしまったわけです。その仕草が、表情がアイドルそのものだった。

 

重岡くん自身も、ジュニア時代は王道アイドルを目指してたようです。けれど、デビューして自分らしくいたいと思うようになって、ええかっこしいだった自分から変わったと言っていて。あまりのアイドルっぷりにおちた私ですが、応援しはじめた当初はそんなにギャップがあると思わなかったけれど、なんだかどんどんしゃべってる重岡くんに見た目とギャップが生じ始めたというか。へらへらふわふわしゃべるし、声もかわいいけど、頭おかしいんじゃないかと思うようなこと言ったりね、行動もたまにおかしいし(笑)。

メンバーと出た舞台で、台本通りにすると、自分だけふざけた台詞もなく、普通の役だったのに、舞台の上ではとっても暴れ放題ふざけてた重岡くん。「そんなんつまらん嫌や!」って。もしかしたら事務所は以前の王道アイドルを求めていたのかなあ。

 

真ん中に立ってニコッとほほ笑むだけでちゃんとアイドルなのに、その道を自ら踏み外しにいった重岡くん。けれど、そんな重岡くんに変わらずファンがいるのは、きっと根っこの部分は変わらずアイドルを全うしているからなんじゃないかな。

発言を聞いてても、振る舞いを見てても、なんて頭がいいんだろうと思うことがたくさんある。アイドルとしてのクレバーさ。そして愛嬌もあるし、自分の見せ方がとても上手だから、とっても愛され上手だよね。ソロで出演した「VS嵐」の重岡くんはとっても緊張していて、コメントもおかしいしめちゃくちゃ空回っていたけれど、そのすべてがなんだか愛しくなっちゃうようなダメダメっぷりで。緊張しても感じが悪くならず、こんな風に振る舞えるのは才能だなあと、感動したんですよね。

 

一言で言うなら、珠理奈ちゃんは器用に見えるけど、とっても不器用で、重岡くんは不器用に見せてるけど、とても器用なんだと思います。

 

 

 

*ふたりの言葉

 

これはツイッターでもつぶやいたことがあるけれど、ふたりのアイドルとしての発言に対する姿勢はまるっきり違う。

 

珠理奈ちゃんはもういつだってガチ。たまにシュールに思えるくらいガチ。総選挙もそう、バラエティもそう。えっここでそのテンションでいくの?しかも本人、真剣なんですけど…ってことがたまにある(笑)。笑ってごまかさないから、インタビューも結構深いことまで話してくれたり。

 

最近出演したダウンタウンDXで、改めて珠理奈ちゃんはいつだってガチでマジなんだな~~って思ったんですよ。

その直前にHKT48の宮脇さんが出演していて、珠理奈ちゃんのことを「喧嘩がつよそう」って言ったんですよね。私は、この宮脇さんの発言はバラエティ用だと思っていて、本当に珠理奈ちゃんのことをそう思っているのかは分からないなと。面白くするために、珠理奈ちゃんのことを何か悪くいわないといけない、でも性格悪いとかそういうことをいうのは危険…ぎりぎりのラインはどの言葉だろうと考えた結果出た言葉なのかな、と。そして、その宮脇さんの発言をどう思う?と聞かれた珠理奈ちゃん。

 

珠理奈ちゃんはバラエティ得意ではないことなんてわかっていた私です。昔はバラエティ番組でないでくれと思ったこともあったくらい…。テレビを見つめながら珠理奈ちゃんはなんて答えるだろう?がんばれ超がんばれと応援していました。

そして珠理奈ちゃんが、「小学生で先輩方と仕事をし始めて、負けちゃいけないと思っていたから、そう思われちゃうことが多いのかも」みたいなことを言ったんですよ。「マジか?!?!?!」と思いました。ここはアイドル誌のインタビューではなく、バラエティ番組…何かほかの回答があっただろうと。これで宮脇さんの悪口を言い返したりしたら絶対嫌だったんですけど、でもなにか…こう聞かれることは予測できただろうし、なにかいい回答が他にあったよね?!と。いや、むしろ考えに考えて出た回答が、もしかして、コレだったのか!その方がちょっと…YABAI……。わろた、と思いましたが、まあこれも珠理奈ちゃんらしいというか…建前がないので、いつも思ってることを100%で答えてくれる。バラエティではちょっとアレだけど、ブログもツイートもすべてが素直でまっすぐだから、とても信頼できるなと思うんです。

 

重岡くんはその真逆。バラエティやコンサートでは盛り上げるために適当な嘘をついて、メンバーにつっこまれたり、「ヘラヘラすな」と言われるくらいいつもヘラヘラしてる。独特な声も相まって、ふわふわ話すってファンから言われているけど、「あのさ~俺さ~ほんまにさ~」って、本当にふわふわ話す。上手に笑って誤魔化すこともできる重岡くん。

本音を話すことって、滅多にないように思います。だから、重岡くんの考えてることって全然わからない。悩んでることも、わからない。インタビューとかの回答を見ていて、「えっ、でも本当はこう思ってるんじゃないかなあ?」とつい想像してしまう余地があるというか。おたくの好き勝手考えることのできる余白の多いひと。

けれどコンサート終わりの挨拶では素直で独特な言葉選びと、アイドルすぎる内容なのになぜか自然と受け入れられるスピーチでファンを魅了している…不思議な人だなというか。本当に、こんなに好きなのに、どんな人なのかがいまいちよく分からない。掴めない!

それと、意外なことに重岡くんは、ファンを納得させるのがうまいよね。あまり本音を言わないのに。ファンサはあまりしないと本人も言ってるけれど、それさえもファンは納得してるようだし。なんだか重岡くんという存在自体が、不思議な納得感があるんだなあ。

 

 

と、色々ふたりの違いについて書いてきましたが、ふたりは共通点もあります。

こんなに元気で明るいイメージなのに体が弱いところ。それなのに珠理奈ちゃんの好きな言葉が「年中無休」で、重岡くんのモットーは「健康第一」なところ。それなのに、というかだからこそ、なのか…。そしてあまり文句を言わないところ。運営に対しても、ファンに対しても。とくに、48グループは女の子のグループだからなのか、SNSとかで色んな愚痴がとびかうけれど(運営に対してもだし、例えばファンの体臭についてとかもあったし)、珠理奈ちゃんは、それは絶対言わないし、これからも言わないと思う。珠理奈ちゃんのそういうところがとても好きです。

 

センターとは何なのか、どんな存在なのかと考えることもあるけれど、その答えは全くでなくて、今回、私の大好きな珠理奈ちゃんと重岡くんについて考えたけれど、ふたりともセンターなのに中身が全く違うから、センターとは何、の答えはなかなかでないんだなあと思います。グループによっても、個人によっても全然違う。個人的には、以前どなたかが、「センターのこが楽しそうにしていると、推しじゃなくても嬉しくなってしまうその特別感」といったようなことをおっしゃっていたけれど、いままでで一番そうかも、と思った記憶があります。

 

仕事中にふたりの違いは何かを考えはじめてから数日経ち、なんとなく考えがまとまったような気がして、昨晩ルーズリーフに書きだしてみたけど、こうしてみるとやっぱり全然まとまってない。でもどんなに考えてもずっと楽しいから、私はやっぱりこのふたりが大好きなんだなあ。ずっとこれからも好きでいたいなあと思っています。