初めて僕は息をする

救いと答え合わせの卒業コンサート

 

2021年4月11日、私は名古屋にいた。愛する松井珠理奈ちゃんの卒業コンサート松井珠理奈卒業コンサート〜珠理奈卒業で何かが起こる?!〜」を見るために。

 

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珠理奈ちゃんが、珠理奈ちゃんの大好きなSKE48のメンバーやファンの方にどんなふうに見送ってもらえるのか、どうしても見たかった。どんな言葉で旅立つのか、どんな楽曲で最後を飾るのか、どうしても知りたかった。

 

どうせならと前日から名古屋に乗り込み、いつか食べてみたかった珠理奈ちゃんおすすめのうま屋のラーメンとチャーハンをいただいた。


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うま屋と珠理奈ちゃん。

 

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ちなみに、毎月デザインを変えているネイルは珠理奈ちゃんへの愛を込めて、ハートのデザインを入れてもらった。

 

SKE48劇場も見に行ってみた。ちょうど「恋落ちフラグ」のポスターが飾られていて、嬉しかった。劇場には当然だけれど入れなかったので、外から眺めた。

 

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名古屋には仕事で何度か行ったことがあるけれど、珠理奈ちゃんを目的に行ったのは初めてで、全てが新鮮だった。

 

コンサートの1曲目は「ウッホウッホホ」。まさかの選曲だった。ものすごく、ものすごく驚いた。「良いの?!」とすら思った。

私は秋元才加さんのことも応援していたので、珠理奈ちゃんのチームK加入は、当時嬉しい気持ちもあったけれど…。

兼任発表のときのことも含め、珠理奈ちゃんの中では、辛い思い出になってるんじゃないかと勝手に思っていたので、珠理奈ちゃんのなかにチームKが今もちゃんとあって、1曲目にこの曲を選んでくれたことにとても救われた。

 

ここ最近、珠理奈ちゃんはAKB48の選抜にも入らなくなっていたので、そしてそれは自分の意思でそうなったというので、これまた勝手に、AKB48と自分を切り離しているのかと思っていたけれど、想像以上にAKB楽曲も披露してくれた。

SKEの楽曲も、AKBの楽曲も、当然「赤ピン」も。何を見ても珠理奈ちゃんのこれまでの様々な活動が鮮明に思い出されて、目の前の珠理奈ちゃんを見ながら、当時を回顧するので非常に忙しかった。

 

ちゅりちゃんとの「TWO ROSES」。

ちゅりちゃんは、私の中でものすごく特別な存在だった。JRAとして、珠理奈ちゃん、玲奈ちゃん、ちゅりちゃんの3人で活動することが多かった時期、珠理奈ちゃんが甘えん坊の顔をすることが増えたから。年上でかわいくて優しいちゅりちゃんにとても甘えているように見えていたので、ちゅりちゃんには感謝の気持ちが大きかった。

前日、卒業コンサートを終えたちゅりちゃんが、1曲でも珠理奈ちゃんのために参加してくれたことが、とても嬉しかった。

 

天使チームのパフォーマンスはどれもこれも狂おしいほどにかわいかったけれど、そこでメンバーの誰かが言ってくれた「みんな大好き じゅりてん〜!」。そんなふうに珠理奈ちゃんのことを言ってくれたことも嬉しかった。

この空間には珠理奈ちゃんのことを大好きな人しかいないんだと改めて思えて。私は、ずっと、珠理奈ちゃんのハッピーを壊そうとするアンチの存在が憎かったけど、今この瞬間は誰にも邪魔できないことが嬉しかった。

 

そして、1期生の登場。私が応援しはじめたころのSKEにはまだ1期生がたくさんいたので、大好きだった懐かしいメンバーが目の前にいることに興奮した。

カツオちゃんのことがとても好きだったので、生で動いているところを見られるだけでも感動したのに、相変わらずの面白トークが最高だった。こんなに人は変わらないものなのか、と。

真那ちゃんが来られなかったのは残念だったけれど、珠理奈ちゃんがとっても嬉しそうなことが嬉しかった。

 

1期生が出てきたあとも、現役メンバーが蔑ろにされるわけではなく、珠理奈ちゃんは卒業メンバーも現役メンバーもまるっと含めて、本当にSKE48のメンバーが大好きなんだなあと感じられた。卒業コンサートでの珠理奈ちゃんを見て、珠理奈ちゃんは本当に「世界一のSKE48のエースだな」と思った。

コンサート中、現役メンバーに対して、珠理奈ちゃんは「かわいいね」「頑張るんだよ」と言い続けていた。唯一の1期生でありエースであるのだから、当たり前なのかもしれないけれど、気づいたら珠理奈ちゃんはすっかりお姉さんになっていた。ずっと、妹、甘えん坊のイメージが強かったから、それにもびっくりして。

珠理奈ちゃんの言葉、そしてメンバーの言葉から、SKEの中での彼女の存在の大きさを感じられた。

 

それなのに、やっぱり、どうしても。珠理奈ちゃんのことをいつも「見守ってしまう」のが不思議で仕方ない。

コンサート中も、大丈夫だろうか?と、なぜかずっと見守っていた。笑えてるだろうか、楽しめているだろうか?とどうしても心配で。

見てわかるほどに、彼女はこんなに大きなアイドルグループの頼れるエースなのに。

珠理奈ちゃんがガイシホールの真ん中でどんなに輝いていても、見守りたくなってしまうのはオタクの性なので、許してほしい。

 

珠理奈ちゃんが最後のMCで、少しだけ最後の総選挙のときの話をしてくれた。

名古屋開催の総選挙なのに、SKEの出番の少ないセットリストに納得がいかず、涙が止まらなくなってしまってリハーサルにいけなかったこと。そんな珠理奈ちゃんをSKEのメンバー全員が迎えにきてくれたこと。

この話をしはじめたとき、後ろにいたSKEのメンバーがワッと泣き出した。

それを見た時は、「珠理奈ちゃんが悔しかったこと、メンバーも同じように悔しかったんだな。その悔しさがフラッシュバックして泣いてるのかな?」と思ったのだけど、真木子ちゃんのインタビューを読んだら、そうではなかったようで。

 

総選挙のリハーサルの時、泣いている珠理奈ちゃんのそばにいたメンバーはどうして良いか、なんて声をかけて良いか分からなかった。珠理奈ちゃんの姿を見て、これからSKEとして活動していくことに不安な気持ちになったメンバーもいたかもしれない。その後、珠理奈ちゃんが休養になって、そのときのことをメンバーが口にすることはなかったけれど、何をしていてもあの日のことを思い出す瞬間があった。

珠理奈ちゃんはもう覚えていないかもしれないから、周囲も忘れようと思ったけれど、どのメンバーの心にも、あの日の出来事がトゲのように刺さっていた。

そのトゲは、珠理奈ちゃんが最後のMCでそのときの話をしたことで、抜けたのだという。そして、当時のことがフラッシュバックしてメンバーは泣き出したと、真木子ちゃんは話してくれた。

(URL:https://entamenext.com/articles/detail/10658)

 

そうか、そうだったんだ、と。

真木子ちゃん。SKEのドキュメンタリー映画でも、当時の珠理奈ちゃんを見て、SKEが壊れてしまうんじゃないかと怖かった、と話してくれていたと思う。

私は、それを聞いてから、そして、SKEの活動も本人の思う通りにできなくなっていく珠理奈ちゃんを見ていて、これだけSKEを愛している珠理奈ちゃんが、SKEのことを大好きなまま卒業してほしいと願っていたし、SKEにとって珠理奈ちゃんが足枷になってしまう日が来たら絶対に嫌だと願っていた。

 

なので、MCで涙を流しながら珠理奈ちゃんを見守るメンバーの姿を見れてよかったし、珠理奈ちゃんがSKEのために作詞をした「オレンジのバス」をあんなに素敵に歌ってくれるメンバーの姿を見れてよかった。

珠理奈ちゃんもSKEが大好きで、SKEも珠理奈ちゃんが大好きなまま、この日を迎えられてよかった。

 

ミキティとのMCの中で、珠理奈ちゃんがこんなことを言ってくれた。

SKE48になれたから、卒業したあと、これ以上の幸せってあるのかな?って思っちゃう」

私はこの言葉にとても救われた。珠理奈ちゃんはちゃんと幸せだったんだ、よかった、と。

私にたくさんの笑顔と幸せをくれた珠理奈ちゃん。でも、辛そうな姿をたくさん見てきて。珠理奈ちゃんは幸せなのだろうか?と、ずっと不安だった。

 

卒業コンサートでの珠理奈ちゃんの姿と言葉に、私はたくさん救われた。ずっと彼女を応援してきて私も幸せで、そしてちゃんと彼女も幸せで、とにかく良かった。

 

忘れてはならないオリメンでの「Glory days」。

オリメンでのパフォーマンスと分かったときの会場の興奮は、声出しが禁止されている中でもしっかり伝わってきた。珠理奈ちゃんにも伝わっていたもんね。

 

もっとじたばたしながら
やりたいことだけやればいい
失敗したってもう一度やり直そう
何も恐れることはない
遠まわりでも時間はある
Anywhere Anytime
僕はずっと歩いてる

 

秋元康から珠理奈ちゃんへのメッセージ。

卒業後の珠理奈ちゃんはどんなふうに活動していくのか、分からないけれど、でも秋元康からのメッセージはずっと響き続けるのではないかなあ。

 

2月頃、珠理奈ちゃんがまた少しだけお休みをしたときからずっと、とにかく卒業コンサートを笑顔で終えられるようにと祈っていた。

詳しいことは何も知らないけれど、体調も気持ちも、安定しているわけではないのだと思う。そんな中で、無事卒業コンサートを終えられたことが何より嬉しい。

これから迎える最後の劇場公演も、無事に楽しく終えられますように。本当に長い間、とにかく頑張ってきた彼女だから、悔いなく笑顔で終えられるように、神様、どうかお願いします。

 

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どんなに文章を書いても、足りない気がしてしまうし、何度書き直しても支離滅裂だけれど、愛しかないから仕方ない。

 

卒業コンサートは、珠理奈ちゃんが愛したSKE、珠理奈ちゃんがみんなと作り上げたSKEを見せつけられたようでした。

その真ん中で踊る珠理奈ちゃんを見られるのも最後だし、みんなが笑顔で支えて見守ってくれて祝福してくれる空間も最後。

こんなに大きなアイドルグループを引っ張っていたんだなと、こんなに特別な存在なんだと最後に感じられてよかった。

そんな姿が見られなくなるのは本当に寂しいけれど、これからもっと楽しい未来になるように、珠理奈ちゃんにパワーを送り続けます。

 

素敵なコンサートを本当にありがとう。

SKE48との思い出をたくさんくれてありがとう。

こんなにも長い間、諦めずに走り続けてくれてありがとう。

珠理奈ちゃんらしく、これからも歩いていってください。